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母の頭の大半を占める父の食事 |
2/10(日)
母を自宅に連れてきた夜は眠れなかった。
夫テツは単身赴任先に戻ることはなく一緒に自宅にいてくれた。
「一人にしやんといて。」とあたしが泣いてお願いしたのをきいてくれた。
母は混乱しているのもあったが、ずっとずっと父の食事の話しばかりしていた。
あたしがまだあの家で暮らしていた子供時代からずっと父はとにかくわがままで怖い人だった。
気に入らないことがあると口もきかず、とりわけ食事が面倒で、好き嫌いが激しく、母の作ったものに箸もつけないことは度々だった。
あたしが24歳で結婚しあの家を出て、子供たちが産まれ、
孫はかすがいじゃないけど、息子たちを連れて実家にたまに帰ると、「孫」という共通因子を利用し
まだ二人の関係はましだったかもしれない。
でも、根本、夫婦関係が壊れているのはもとに戻ることはなく、
年を取ってますます気難しくなり、母は父の食事に何を作ったらいいのかわからなくなり、
食事も別の部屋でそれぞれ済ますようになり、家庭内別居状態になった。
「もう俺の食事は作らなくてもいい。自分で買ってくるから。」
そう父に言われて、「楽になったわ~。それでいいねん。」 と母が言っていたのは何年前だったかなぁ・・・
そうすれば?それでいいやん。とあたしも思っていた。 別れれば?と何回も提案したが、昔の人って体裁を気にして結局できないのよね。
その父が足が不自由になって、食事を買いに行くのがちょっと不便になった。
放っとけばいいのに、やっぱりできないのが夫婦なんだろうか。 母はまた父の食事を用意することになり、
父が何なら食べるのか、毎日、毎日悩みながら過ごすことになった。
どうして?? バカじゃないの??
作っても文句ばかり言って食べない父を、どうして気にするの??
その後、認知症を発症した母は、父の食べそうな物をあれやこれや大量に買ってきては冷蔵庫を溢れさせ、
それでも父に何を言われても、用意できるように備えていたんだろうと思う。
なんて哀れ。何て悲しい。
「もう父の事は気にしなくてもいいねんよ。もうあの家に帰らなくてもいい。」
そう何度も母に言うが、「お父さん、どうするんよ。 あたししかお父さんの面倒をみれる人いないやん。」と言う。
「お父さんと暮らすのはもうしんどいやろ? もう終わりにしよ。」
「じゃー、あたしはどこで暮らすの?」
「お母さん、老人ホームに行き。 見つかるまでここにおったらいい。もうお父さんと暮らすのは無理やねん。」
父と二人でいたって、父は母をみてくれない。服薬だってちゃんと出来てない。
一人での外出が曖昧になってきているのに、「もう知らん。」という父のもとへは帰せない。
母の身を守るのが最優先。
「老人ホームって・・・・。嫌!嫌!嫌!絶対、嫌!!!
なんでお父さんとの暮らしが無理やって言うの? やってみやなわからんやん。
お父さんに頼んでみる。 二人で協力してやってみる!!」
今までさんざんやってきた結果がこれやから言うてるねん。
何時間、母に同じ話を繰り返しただろう。 疲れてくる。
で、あたしは最大のカケに出た。
「お父さんも老人ホームに入るねん。」 あたしがついた一か八かの嘘だった。
理恵 2019.2.10
母を自宅に連れてきた夜は眠れなかった。
夫テツは単身赴任先に戻ることはなく一緒に自宅にいてくれた。
「一人にしやんといて。」とあたしが泣いてお願いしたのをきいてくれた。
母は混乱しているのもあったが、ずっとずっと父の食事の話しばかりしていた。
あたしがまだあの家で暮らしていた子供時代からずっと父はとにかくわがままで怖い人だった。
気に入らないことがあると口もきかず、とりわけ食事が面倒で、好き嫌いが激しく、母の作ったものに箸もつけないことは度々だった。
あたしが24歳で結婚しあの家を出て、子供たちが産まれ、
孫はかすがいじゃないけど、息子たちを連れて実家にたまに帰ると、「孫」という共通因子を利用し
まだ二人の関係はましだったかもしれない。
でも、根本、夫婦関係が壊れているのはもとに戻ることはなく、
年を取ってますます気難しくなり、母は父の食事に何を作ったらいいのかわからなくなり、
食事も別の部屋でそれぞれ済ますようになり、家庭内別居状態になった。
「もう俺の食事は作らなくてもいい。自分で買ってくるから。」
そう父に言われて、「楽になったわ~。それでいいねん。」 と母が言っていたのは何年前だったかなぁ・・・
そうすれば?それでいいやん。とあたしも思っていた。 別れれば?と何回も提案したが、昔の人って体裁を気にして結局できないのよね。
その父が足が不自由になって、食事を買いに行くのがちょっと不便になった。
放っとけばいいのに、やっぱりできないのが夫婦なんだろうか。 母はまた父の食事を用意することになり、
父が何なら食べるのか、毎日、毎日悩みながら過ごすことになった。
どうして?? バカじゃないの??
作っても文句ばかり言って食べない父を、どうして気にするの??
その後、認知症を発症した母は、父の食べそうな物をあれやこれや大量に買ってきては冷蔵庫を溢れさせ、
それでも父に何を言われても、用意できるように備えていたんだろうと思う。
なんて哀れ。何て悲しい。
「もう父の事は気にしなくてもいいねんよ。もうあの家に帰らなくてもいい。」
そう何度も母に言うが、「お父さん、どうするんよ。 あたししかお父さんの面倒をみれる人いないやん。」と言う。
「お父さんと暮らすのはもうしんどいやろ? もう終わりにしよ。」
「じゃー、あたしはどこで暮らすの?」
「お母さん、老人ホームに行き。 見つかるまでここにおったらいい。もうお父さんと暮らすのは無理やねん。」
父と二人でいたって、父は母をみてくれない。服薬だってちゃんと出来てない。
一人での外出が曖昧になってきているのに、「もう知らん。」という父のもとへは帰せない。
母の身を守るのが最優先。
「老人ホームって・・・・。嫌!嫌!嫌!絶対、嫌!!!
なんでお父さんとの暮らしが無理やって言うの? やってみやなわからんやん。
お父さんに頼んでみる。 二人で協力してやってみる!!」
今までさんざんやってきた結果がこれやから言うてるねん。
何時間、母に同じ話を繰り返しただろう。 疲れてくる。
で、あたしは最大のカケに出た。
「お父さんも老人ホームに入るねん。」 あたしがついた一か八かの嘘だった。

近隣に迷惑をかける母に対して腹が立つ気持ちがおさえられなかったのか、全然してくれなくなったね。
ひどい父だ。