11/22(火)
母が胃癌で胃の全摘手術を受け、退院してから初めての診察日。
手術の際に、摘出した臓器を細かく調べ、癌細胞がどのくらい深く浸潤してるか、またリンパ節への転移はあるか、病理検査の結果が出ていた。
それを聞き、今後の治療を決定することになっていた。
父はもうビビリまくってしまって、病院へついて行かないと言い出し、あたしと母と二人で行った
母は、食事がやはり苦労はしてるものの、最近では自転車で出かけるくらいになっていて、
退院すぐは、げっそりしていた顔もちょっといきいきしてきたように見えてきてた。
こんな頑張っている母に、これ以上、辛い知らせはもうイヤだと、ドキドキしながら診察を受けた。
先生は、最初、食事の様子を聞いた後、
「どこも悪いところはないよ~
癌細胞も粘膜にとどまり、リンパ節への転移もないよ~。
抗ガン剤の必要は全くないからね。」
と言った。
えぇぇぇぇ!!?? よかったぁーーーーーーー
お母さん、良かったな! よく頑張ったよ。ほんま。
うれしくて、母の背中を何度もなでた。
母の癌はステージIAの早期癌。通常なら内視鏡で除去出来る範囲だろうが、
運の悪い事に、出来た場所が食道のぎりぎりだったことと、低分化腺癌といって、悪性度が高くたちの悪い癌だったことで、やはり全摘、リンパ節も全て切除がベストだったと思う。
あとは、食事が食道につかえるので、近々、胃カメラをして、食道と腸を繋いでいる部分が狭くなっていないかを調べてもらうことになった。

今回、母の胃癌告知に立ち会って、あたしは告知の大切さを知った。
告知された瞬間の恐怖は今後も忘れられないと思う。 母はもっとだっただろう。
でも、あの時、先生が、ガタガタ震える母の膝をさすりながら、
「びっくりしたやろ~?でもな、これから治療していく上で、自分の病気をちゃんと知っておくことは大事やねんで。
嘘をつかれていたら、この先の一つ一つの検査を、なんで?こんな事するの? 嘘ついてるの?って
余計、不安になって、大事な検査も進まへんようになる。
だから、告知は患者さんにとって、治療する上で大事なことやと僕は思うよ。」
っておっしゃった事が、母と過ごす日々の中で、ほんまにそーやと思えた。
癌という病気は、一人ではきっと戦えない。
家族や周りの人のサポートがあって、みんなで一緒に戦う姿勢がないと、その恐怖や苦痛に立ち向かえない。
患者が、生きる希望を持たないと乗り越えられないと思う。
でも、うちの母のように早期癌やから、告知は大事やと思えるのかもしれないな。
これが、末期で余命の告知やったら、あたしは同じ事を言い切れるのだろうか・・・。
自分だったらどーだろう。
人間には、現実をしっかりと受け止めて自分なりに対処の仕方を考えるタイプと、現実と向き合うのが恐ろしくて背中を向けて事態が通りすぎるのを待とうとするタイプがある。
患者の性質によって告知の有無は考える必要はあると思うが、
母のように治療が出来る段階の癌なら、やはり告知は正解だったと思う。
治る可能性が少しでもあるなら、受け止めて立ち向かう姿勢が、大切だろう。
それには、家族や周りの人が、同じ気持ちでいないといけないと思う。
当事者しかわからない恐怖を母は味わっただろうが、あたしは、これからも母と一緒に癌と向き合って、根治へと頑張っていきたい。
もしも、将来、自分が同じような病にかかったら、母のように前向きに居られないかもしれないけれど、
あたしも今回の母の姿を手本に、生きるための勇気を持てる人でありたいと思う。
励ましてくれたみなさん
とりあえず、朗報です。
ありがとうございました。
理恵 2011.11.22
母が胃癌で胃の全摘手術を受け、退院してから初めての診察日。
手術の際に、摘出した臓器を細かく調べ、癌細胞がどのくらい深く浸潤してるか、またリンパ節への転移はあるか、病理検査の結果が出ていた。
それを聞き、今後の治療を決定することになっていた。
父はもうビビリまくってしまって、病院へついて行かないと言い出し、あたしと母と二人で行った

母は、食事がやはり苦労はしてるものの、最近では自転車で出かけるくらいになっていて、
退院すぐは、げっそりしていた顔もちょっといきいきしてきたように見えてきてた。
こんな頑張っている母に、これ以上、辛い知らせはもうイヤだと、ドキドキしながら診察を受けた。
先生は、最初、食事の様子を聞いた後、
「どこも悪いところはないよ~

抗ガン剤の必要は全くないからね。」
と言った。
えぇぇぇぇ!!?? よかったぁーーーーーーー

お母さん、良かったな! よく頑張ったよ。ほんま。
うれしくて、母の背中を何度もなでた。
母の癌はステージIAの早期癌。通常なら内視鏡で除去出来る範囲だろうが、
運の悪い事に、出来た場所が食道のぎりぎりだったことと、低分化腺癌といって、悪性度が高くたちの悪い癌だったことで、やはり全摘、リンパ節も全て切除がベストだったと思う。
あとは、食事が食道につかえるので、近々、胃カメラをして、食道と腸を繋いでいる部分が狭くなっていないかを調べてもらうことになった。

今回、母の胃癌告知に立ち会って、あたしは告知の大切さを知った。
告知された瞬間の恐怖は今後も忘れられないと思う。 母はもっとだっただろう。
でも、あの時、先生が、ガタガタ震える母の膝をさすりながら、
「びっくりしたやろ~?でもな、これから治療していく上で、自分の病気をちゃんと知っておくことは大事やねんで。
嘘をつかれていたら、この先の一つ一つの検査を、なんで?こんな事するの? 嘘ついてるの?って
余計、不安になって、大事な検査も進まへんようになる。
だから、告知は患者さんにとって、治療する上で大事なことやと僕は思うよ。」
っておっしゃった事が、母と過ごす日々の中で、ほんまにそーやと思えた。
癌という病気は、一人ではきっと戦えない。
家族や周りの人のサポートがあって、みんなで一緒に戦う姿勢がないと、その恐怖や苦痛に立ち向かえない。
患者が、生きる希望を持たないと乗り越えられないと思う。
でも、うちの母のように早期癌やから、告知は大事やと思えるのかもしれないな。
これが、末期で余命の告知やったら、あたしは同じ事を言い切れるのだろうか・・・。
自分だったらどーだろう。
人間には、現実をしっかりと受け止めて自分なりに対処の仕方を考えるタイプと、現実と向き合うのが恐ろしくて背中を向けて事態が通りすぎるのを待とうとするタイプがある。
患者の性質によって告知の有無は考える必要はあると思うが、
母のように治療が出来る段階の癌なら、やはり告知は正解だったと思う。
治る可能性が少しでもあるなら、受け止めて立ち向かう姿勢が、大切だろう。
それには、家族や周りの人が、同じ気持ちでいないといけないと思う。
当事者しかわからない恐怖を母は味わっただろうが、あたしは、これからも母と一緒に癌と向き合って、根治へと頑張っていきたい。
もしも、将来、自分が同じような病にかかったら、母のように前向きに居られないかもしれないけれど、
あたしも今回の母の姿を手本に、生きるための勇気を持てる人でありたいと思う。
励ましてくれたみなさん

ありがとうございました。

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